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ステージング2026-05-2515 min read

「CGイメージ」表記の正しい入れ方|サイズ・位置・文言の実務ガイド

CGイメージ注記バーチャルステージング景品表示法

この記事のポイント

  • バーチャルステージング画像の「CGイメージ」注記は、消費者が容易に認識できる大きさ・位置・文言の3条件を満たす必要がある
  • ポータルサイト(SUUMO・HOME'S・at home)はそれぞれ写真コメント欄での注記を求めており、画像内焼き込みと併用が推奨される
  • 注記漏れ・サイズ過小・位置不適切は景品表示法5条の優良誤認表示にあたるリスクがあり、ポータル掲載停止の実例もある

なぜ「CGイメージ」表記が必要なのか?

不動産広告でAI加工・CG合成した画像を掲載する場合、消費者が「実際の物件状態」と「加工後のイメージ」を区別できるようにする ことが法的に求められています。

根拠となるのは 景品表示法 第5条(不当な表示の禁止)、および 不動産の表示に関する公正競争規約 第10条 です。前者は商品・サービスの内容について実際よりも著しく優良であると誤認させる表示を禁じており、後者は不動産業界での写真・図面の表示ルールを具体化したものです。

不動産業界の運用ルールの大枠は不動産広告の写真ルール完全ガイド、景品表示法と直罰規定の詳細は不動産写真のAI加工 景品表示法ガイドで別途解説しています。

注記がないとどうなるか?

  • 景品表示法上の「優良誤認表示」にあたる可能性。措置命令、課徴金(売上の3%)、2024年改正後は直罰として100万円以下の罰金の対象
  • 不動産公取協の表示規約違反として、最大500万円の違約金
  • ポータルサイトの掲載停止。SUUMO・HOME'S 等が独自のチェックを強化しており、AI生成画像の自動検知システム導入も進む

罰則金額よりも、ポータル掲載停止のほうが事業上のインパクトが大きいのが実情です。

「CGイメージ」表記に求められる3要素

不動産公正取引協議会連合会が公表しているガイドラインや、各ポータルサイトの審査基準を総合すると、注記には次の3要素が求められます。

1. サイズ(可読性)

注記は 本文情報と同等以上の可読性 で表示する必要があります。具体的な pt 数の基準はガイドライン上明記されていませんが、「一般消費者が当該表示を見つけるのに苦労せず、容易に認識できる方法」が条件です(公正競争規約施行規則の表示基準に基づく解釈)。

実務上は、画像幅に対して 3〜5% 程度の文字サイズ が一つの目安です。1280px 幅の画像なら 40〜60px の文字高さに相当します。極端に小さい注記は「ほぼ見えない」として認められないケースがあります。

2. 位置

注記は 写真と一体で表示されることを前提に、消費者が画像と注記を関連付けて認識できる位置 に配置します。

配置位置評価
画像内下部に焼き込み◎ 最も確実。画像が切り抜かれてもセットで残る
画像のすぐ下のキャプション○ ポータル側の写真コメント欄として一般的
ページのどこかに小さく記載△ 関連性が薄く、見落とされやすい
画像と離れた箇所・ページ下部× 不十分とみなされる可能性

ポータルサイトに掲載する際は、サイトの仕様で画像が単独で外部 SNS にシェア・スクリーンショットされることがあるため、画像内焼き込みのほうが安全です。

3. 文言

文言は「画像加工の事実」と「加工内容が実体を反映していない部分」の2点を含むのが安全です。

  • NG例: 「※イメージ」だけ(何のイメージかが不明確)
  • OK例:
    • 「※CGによる家具配置イメージです。実際の物件には家具・調度品は含まれません。」
    • 「※AIによる家具配置イメージ画像です。家具・調度品は価格に含まれません。現状優先とさせていただきます。」

現状優先」の文言を入れておくと、内見時に画像と実物の差で問題になった際、書面上の防御ラインが一段明確になります。

ポータルサイト別の注記ルール

主要ポータルの注記運用は次のとおりです(各ポータルの掲載ガイドライン・運営会社のヘルプ情報に基づきます。最新の運用は各社の公式情報を確認してください)。

ポータル写真コメント欄での注記画像内注記自動検知
SUUMO必須(写真コメントに「CG加工によるイメージ画像」等を明記)推奨運用中(強化傾向)
LIFULL HOME'S必須(イメージ画像である旨の記載)推奨一部運用
at home推奨推奨一部運用
いえらぶ・楽待 等サイトにより異なる推奨サイトにより異なる

SUUMO 等のメジャーポータルでは AI 生成画像の自動検知が進んでおり、注記がないと自動非掲載 となるケースも増えています。SUUMO 掲載時の写真テクニックはSUUMO掲載写真で反響を増やすテクニックで詳しく解説しています。

ありがちな運用ミス TOP3

実際の現場で起きやすいミスを3つ整理します。

ミス1: 写真コメント欄だけに注記を入れている

ポータルサイトの写真コメント欄にだけ「CGイメージです」と記載し、画像自体には注記がないケース。

この場合、画像が単独で SNS や見学者のメッセンジャーで共有された瞬間 に注記が剥がれます。お客様が「LINE で送られてきた画像」を見て、内見時に「写真と違う」と感じるトラブルの典型パターンです。

対策: 画像内にも焼き込んでおく。

ミス2: 注記サイズが小さすぎる

PowerPoint や Photoshop で手作業で注記を入れると、つい控えめなサイズになりがちです。3pt 相当のような極小サイズは「容易に認識できる」要件を満たしません。

対策: 画像幅の 3〜5% を目安にサイズを決め、テンプレート化する。

ミス3: 注記文言の不一致

複数物件を扱う中で、注記文言が物件ごとにバラバラになっているケース。「CGイメージ」「CG画像」「イメージ画像」「家具配置イメージ」と表現がブレると、社内チェック・社外監査の負荷が上がります。

対策: 注記文言をテンプレート化し、生成ツール側で固定する。

自動焼き込みで運用ミスを防ぐ

ルームAI では、AI 家具配置の生成画像をダウンロードする際に、注記を画像下部に自動で焼き込む機能 を備えています。

ルームAI で出力した、CG 注記入りのバーチャルステージング画像

上記サンプルでは、画像下部に「※CG家具配置イメージ、家具は付属しません。現状優先とさせていただきます。」が焼き込まれています。文言・配置はテンプレートとして編集可能なので、自社の規約に合わせて運用してください。

ありがちな運用ミス3つ(コメント欄のみ・サイズ不足・文言不一致)はいずれもツール側で吸収できるため、複数物件を扱う事業者にとっては運用ミスの抑制になります。

まとめ

「CGイメージ」表記は次の3条件を満たすことが重要です。

  1. サイズ: 一般消費者が容易に認識できる大きさ(画像幅の 3〜5% が目安)
  2. 位置: 画像と一体で認識できる位置(画像内焼き込みが最も安全)
  3. 文言: 「CG/AI 加工であること」と「家具等が含まれないこと」の2点を明記

写真コメント欄だけに頼らず、画像内焼き込みと併用するのが現代の実務ではスタンダードです。

参考: 消費者庁「景品表示法」、不動産公正取引協議会連合会「不動産の表示に関する公正競争規約・施行規則」、各ポータルサイトの掲載ガイドライン。最新の運用については各機関の公式情報をご確認ください。

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